ヒルトンの上位ブランド「シグニア ヒルトン(Signia Hilton)」が、2026年12月9日、米インディアナ州インディアナポリスのダウンタウンに開業します。800室(うちスイート70室)・38階建てで、公式リリースによれば市内で最も高いホテルとなります。インディアナ・コンベンションセンターの新しいヘッドクォーターホテルとして、キャピトル・アベニュー上空のスカイウォークでコンベンションセンターとルーカス・オイル・スタジアムに直結し、約100,000平方フィート(約9,290㎡)の宴会・会議施設と、インディアナ州最大となる50,000平方フィート(約4,645㎡)のボールルームを備えます。シグニア ヒルトンとしてはインディアナ州および中西部で初の物件です。

注目ポイント3選
① 38階建て・800室、市内で最も高いホテルとして開業する予定です
客室は800室で、うちスイート70室は450〜1,900平方フィート(約42〜177㎡)。2025年10月に構造躯体の最高点に達し、38階建てで竣工します。公式リリースは「市内で最も高いホテル」と位置づけ、37階と38階にはスカイラウンジとメザニンが入ります。開業日は2026年12月9日で、シグニア ヒルトンとしてはインディアナ州および中西部で初の物件です。
② スカイウォークでコンベンションセンターに直結し、州最大のボールルームを持ちます
キャピトル・アベニュー上空のスカイウォークで、インディアナ・コンベンションセンターとルーカス・オイル・スタジアムにつながる計画です。宴会・会議施設は約100,000平方フィート(約9,290㎡)・42室。グランドボールルームは50,000平方フィート(約4,645㎡)でインディアナ州最大のホテルボールルームとされ、12分割が可能と発表されています。完成後、センター直結のダウンタウンのホテルは12軒・5,200室超になると発表されています。
③ ロテット・スタジオがモーターレースの文化を抽象化したインテリアを手がけます
建築設計はレイシオ・デザイン、インテリアデザインはロテット・スタジオ・アーキテクチャー・アンド・デザインです。インディアナポリスと自動車文化・モーターレースの結びつきを抽象的に参照し、木工造作や素材の質感、動きを想起させる彫刻的なラインで公共空間を構成するとされています。パブリックアートはアート・ストラテジーズがキュレーションし、38階にはスカイラインを望むバー&ラウンジが入る予定です。
開業日の2026年12月9日から宿泊予約を受付開始
ヒルトン公式ニュースルームは、シグニア ヒルトン インディアナポリスが開業日の2026年12月9日からの宿泊について予約受付を開始したと発表しています。開業日は2026年12月9日で、2026年9月公表の「2026年第4四半期 開業・改装リリース」でも開業予定時期は2026年12月と記載されています。客室数は800室で、うちスイートが70室(450〜1,900平方フィート=約42〜177㎡)です。
所有はインディアナポリス市で、運営はインディアナ州マリオン郡の地方公共法人であるマリオン郡キャピタル・インプルーブメント・ボード(Capital Improvement Board of Managers of Marion County、CIB)が主導し、ホテルの運営受託はヒルトンが担います。CIBはインディアナ・コンベンションセンター、ルーカス・オイル・スタジアム、ゲインブリッジ・フィールドハウス、ビクトリー・フィールドなどダウンタウンの主要施設を所有・運営する組織です。2023年12月の運営委託契約締結時点では、所有はCIB、開発はカイト・リアルティ(Kite Realty)と発表されていましたが、その後、市議会(City-County Council)の承認を得てインディアナポリス市が6億2,500万ドルのホテル収益債(hotel revenue bonds)でプロジェクトの資金調達を引き継いでいます。総支配人はキャシー・ヘネハン(Kathy Heneghan)氏です。
38階建て、市内で最も高いホテル
2025年10月の公式リリースによれば、同ホテルは構造躯体の最高点に到達(トップオフ)し、38階建てとして竣工します。37階と38階にスカイラウンジとメザニンが入り、ダウンタウンの眺望を取り込む構成です。公式リリースは同ホテルを「市内で最も高いホテル(the city’s tallest hotel)」と位置づけています。なお、2023年12月の契約締結時のリリースでは40階建てと発表されていましたが、最新の公式発表は38階です。建物高さについては公式に数値が公表されていません。
トップオフ時点の公式発表では、工事進捗は62%、着工前の基礎コンクリート打設は市史上最大規模で、コンクリート使用量は72,000立方ヤード、ガラスは5,900枚のうち5,100枚が設置済みとされていました。同時点で最大5基のクレーンが現場に立ち、2,300名以上の建設雇用と100社を超える地元下請企業が関与したと公表されています。

インディアナ州最大のボールルームと100,000平方フィートの会議施設
MICE施設は公式発表で100,000平方フィート(約9,290㎡)・42室。中核となるグランドボールルームは50,000平方フィート(約4,645㎡)で、インディアナ州最大のホテルボールルームとされ、12分割が可能です。これに加えて16,000平方フィート(約1,486㎡)と9,000平方フィート(約836㎡)の2つのボールルーム、7,500平方フィート(約697㎡)の屋外イベントデッキを備えます。大規模コンベンションやウェディングから役員会議・分科会までを想定した構成です。
コンベンション需要への効果も公式発表で示されています。同ホテルの完成により、インディアナ・コンベンションセンターに直結するダウンタウンのホテルは12軒・5,200室超となり、米国の都市で最多の「コネクテッド客室」数になるとされています。今回はコンベンションセンターとしては6度目の拡張で、拡張後は全米で10指に入る規模のコンベンションセンター・ボールルームを備え、2つの市域規模コンベンションを同時開催できるようになります。ビジット・インディ(Visit Indy)によれば、この開発により13億ドルのコンベンション需要の維持と10億ドル規模の新規予約への関心が生まれ、2036年までの空間予約が入っています。トップオフ式では、米国安全専門家協会(American Society of Safety Professionals)が2030年6月にインディアナポリスで年次大会を開催し、シグニア・グランドボールルームで10,000人規模の全体会議を行うことが発表されました。

38階のバー&ラウンジを含む7つの飲食施設
飲食施設はシェフ主導の7業態です。公式リリースによれば、活気のあるロビーバー、上質なコンフォートフードを軸としたオールデイレストラン、スカイラインの眺望とクラシックカクテルを組み合わせた38階のバー&ラウンジ、シグネチャーレストラン、ルーフトップのプールサイドダイニング、ウェルネス志向のメニューを揃えたマーケットカフェ、インルームダイニングが揃います。加えて、会員制クラブに着想を得た上級プログラム「クラブ・シグニア(Club Signia)」では、専用ラウンジでシェフによるアラカルト調理とフルバーが提供されます。メニュー構成はインディアナポリス、中西部、インディアナ州の食文化を反映したものになると説明されています。個別の店名は2026年9月時点で公表されていません。

ルーフトッププールとパフォーマンス志向のウェルネス施設
アメニティにはルーフトッププール、フィットネス仕様の客室(fitness guest rooms)、そしてリカバリー技術を組み込んだパフォーマンス志向のウェルネス施設が含まれます。公式説明では、会議の合間の短時間のリセットから、じっくり時間をかけた回復プログラムまでを想定し、精度の高いフィットネス環境とリカバリー機器を軸に構成するとされています。屋外にはサンクンコートヤードと、市街を見下ろすプールデッキが設けられます。2023年12月のリリースでは、スパとフィットネスを組み合わせた施設という説明がなされていました。

建築はレイシオ・デザイン、インテリアはロテット・スタジオ
建築設計は1982年創業のレイシオ・デザイン(Ratio Design/旧称 Ratio Architects)です。同社は建築、歴史的建造物保存、インテリアデザイン、ランドスケープ、アーバンデザイン、グラフィックデザインを手がける設計事務所で、米国41州・15の国と地域で実績があります。インテリアデザインはロテット・スタジオ・アーキテクチャー・アンド・デザイン(Rottet Studio Architecture and Design)が担当し、公式リリースによれば、インディアナポリスと自動車文化・モーターレースの結びつきを抽象的に参照したデザインで、木工造作や素材の質感、力や動き・勢いを想起させる彫刻的なラインで公共空間を構成します。施工(コンストラクションマネージャー)はインディアナポリス創業のAECOM Hunt、コンクリート工事の下請はFAウィルヘルム・コンストラクション(FA Wilhelm Construction)です。このほかセントラル・インディアナ建設労働組合(Central Indiana Building and Construction Trades)がプロジェクトパートナーとして参画しています。
館内には、アート・ストラテジーズ(Art Strategies)がキュレーションする美術館級のパブリックアートコレクションが展開されます。インテリアデザインのテーマと、インディアナポリスの文化的アイデンティティを反映した内容になるとされています。

シグニア ヒルトンのポートフォリオ
シグニア ヒルトンは2019年に発表されたヒルトンのブランドで、デザイン、飲食、ウェルネス、そしてMICE機能を軸に据えた上位クラスのポートフォリオです。既存物件はシグニア ヒルトン アトランタ・ジョージア・ワールド・コングレス・センター、シグニア ヒルトン オーランド・ボネットクリーク、そしてシグニア ヒルトン・ラ・カンテラ リゾート&スパ(テキサス州サンアントニオ)です。公式リリースによれば、2026年4月30日にシグニア ヒルトン ディプロマット・ビーチリゾート(フロリダ州ハリウッド)がブランドに加わり、今後は台湾・台南、インド・ジャイプール、エジプト・カイロ、ジョージア州サバンナでの展開が予定されています。米フロリダ州ネープルズでも、シグニア ヒルトン ネープルズ グランデ ビーチ リゾートが2027年1月の開業を予定しています。インディアナポリスは、コンベンションセンター直結の大型都市型MICEホテルという点で、ブランド内でも運営規模の大きい物件になります。
周辺エリア
立地はダウンタウンのホールセール・ディストリクト(Wholesale District)、歩行者プロムナードのジョージア・ストリート沿いです。キャピトル・アベニュー上空に架かる空調付きスカイウォークでインディアナ・コンベンションセンターに直結し、ルーカス・オイル・スタジアム(NFLインディアナポリス・コルツ本拠地)にもスカイウォークでアクセスできます。NBAインディアナ・ペイサーズの本拠地ゲインブリッジ・フィールドハウスも徒歩圏です。インディアナ・コンベンションセンターは7億1,000万ドル規模の拡張工事が進められており、同ホテルはその拡張プロジェクトと一体で計画されました。
ヒルトンはインディアナポリス市場に8ブランド・約50軒を展開しており、近隣にはコンラッド・インディアナポリス(2026年12月完了予定で2,500万ドル規模の全館改装を実施中)やエンバシー・スイーツ by ヒルトン インディアナポリス・ダウンタウンがあります。
アクセス
101 W Georgia Street, Indianapolis, Indiana 46225, USA
- インディアナ・コンベンションセンター:キャピトル・アベニュー上空のスカイウォークで直結
- ルーカス・オイル・スタジアム:スカイウォークでアクセス可
- ゲインブリッジ・フィールドハウス:徒歩圏
- インディアナポリス国際空港(IND):ダウンタウンまで車で約20分(所要時間は公式発表なし)
- 電話:+1-317-281-1111
施設概要
| 施設名 | シグニア ヒルトン インディアナポリス(Signia Hilton Indianapolis) |
|---|---|
| 所在地 | 101 W Georgia Street, Indianapolis, Indiana 46225, USA |
| 開業日 | 2026年12月9日(開業日からの宿泊予約を受付中。公式リリースの開業予定時期は2026年12月) |
| 客室数 | 800室。うちスイート70室、450〜1,900平方フィート(約42〜177㎡) |
| 階数 | 38階(37階・38階にスカイラウンジとメザニン) |
| 建物高さ | 不明(公式発表なし。公式リリースは「市内で最も高いホテル」と記載) |
| 宴会・会議施設 | 約100,000平方フィート(約9,290㎡)・42室。グランドボールルーム50,000平方フィート(約4,645㎡、12分割可/インディアナ州最大のホテルボールルーム)、16,000平方フィート・9,000平方フィートのボールルーム各1、屋外イベントデッキ7,500平方フィート |
| 飲食施設 | シェフ主導の7業態(ロビーバー、オールデイレストラン、38階バー&ラウンジ、シグネチャーレストラン、ルーフトップのプールサイドダイニング、マーケットカフェ、インルームダイニング)+クラブ・シグニア ラウンジ。店名は未公表 |
| プール・ウェルネス | ルーフトッププール、プールデッキ、パフォーマンス志向のウェルネス施設、フィットネス仕様客室、サンクンコートヤード |
| 所有者 | インディアナポリス市(運営主導=マリオン郡キャピタル・インプルーブメント・ボード/CIB)。2023年12月の契約締結時は所有=CIB、開発=カイト・リアルティ(Kite Realty)と発表 |
| 運営 | ヒルトン(Hilton) |
| 設計 | レイシオ・デザイン(Ratio Design/旧称 Ratio Architects) |
| インテリアデザイン | ロテット・スタジオ・アーキテクチャー・アンド・デザイン(Rottet Studio Architecture and Design) |
| 施工会社 | AECOM Hunt(コンストラクションマネージャー)。コンクリート工事下請=FAウィルヘルム・コンストラクション(FA Wilhelm Construction) |
| アート | アート・ストラテジーズ(Art Strategies)によるパブリックアートコレクションのキュレーション |
| 総支配人 | キャシー・ヘネハン(Kathy Heneghan) |
| 事業費・資金調達 | インディアナポリス市が6億2,500万ドルのホテル収益債で資金調達(市議会承認)。インディアナ・コンベンションセンター拡張は7億1,000万ドル規模 |
| ブランド | シグニア ヒルトン(Signia Hilton。旧称:シグニア by ヒルトン)。インディアナ州および中西部で初 |
| ロイヤルティ | ヒルトン・オナーズ(Hilton Honors)参加 |
出所
- Stories From Hilton「Signia by Hilton Indianapolis Now Accepting Reservations for February 2027」
- Stories From Hilton「City and Hilton Officials Commemorate Milestone as Signia by Hilton Indianapolis Tops Off at 38 Stories」(2025年10月3日)
- Stories From Hilton「Hilton Expands Signia by Hilton Portfolio with Official Signing of Signia by Hilton Indianapolis」(2023年12月6日)
- Stories From Hilton「Where Hilton Is Opening and Renovating This Season(2026年第4四半期)」
- Hilton公式物件ページ Signia by Hilton Indianapolis
- Signia by Hilton ブランド公式サイト