リューベン・ブラザーズとオーベルジュ コレクションは2026年9月15日、英国ロンドン・ピカデリー94番地の歴史的建造物を改修した「ケンブリッジ・ハウス、オーベルジュ コレクション(Cambridge House, Auberge Collection)」が、2027年2月1日の開業に先立って予約受付を開始したと発表しました。オーベルジュ コレクションにとって英国で初めての施設となり、客室とレジデンスを合わせて102室を備えます。

注目ポイント3選
① 1756年建造のグレードI指定邸宅を改修してホテルにする計画です
ロンドン・ピカデリー94番地の歴史的建造物を改修し、2027年2月1日に開業予定と発表されています。中核となるのは、1756年に第2代エグレモント伯爵の依頼で建てられたパラディオ様式のジョージアン邸宅で、グレードI指定を受けています。ヴィクトリア女王を迎えたほか、1865年から1999年までは「In & Out」の通称で知られる海軍・陸軍クラブの本拠地でした。オーベルジュ コレクションにとって英国で初めての施設です。建物の名称は、かつてここを住まいとしたケンブリッジ公に由来します。首相在任中のパーマストン卿がダウニング街10番地の代わりに使った時期もあります。

② Major Food Group による「Major’s」がボールルームと中庭で営業する予定です
飲食の中心はレストラン「Major’s」です。CARBONE や Torrisi などを展開する Major Food Group による新業態で、アメリカのチョップハウスとロンドンのグリルの伝統を組み合わせるのは同グループとして初めてとされています。会場は修復されたジョージアン様式のボールルームと、ジャスミンに縁取られた中庭です。メニューは英国産食材を軸に構成され、バーでは10種類以上のマティーニのバリエーションが用意されます。シーフードタワーやキャビアサービス、テーブルサイドで取り分けるスピットローストのプライムリブも用意されます。

③ 3フロアのウェルビーイング施設で「Wellbeing by Auberge」がロンドンに入る予定です
ウェルビーイング施設は3フロアにわたり、オーベルジュ コレクションのプログラム「Wellbeing by Auberge」をロンドンに導入するものです。英国に伝わる療養の慣習とローマ時代の浴場文化を発想の起点とし、ハイドロセラピー施設、温水プール、6室のトリートメントルームを備えます。デザインはローラ・ゴンザレスが担当します。中央に火床を配した円形のリラクゼーションラウンジ、ジム、スタジオ、バスハウスも設けられます。
改修計画とデザイン体制
改修はリューベン・ブラザーズが進めるピカデリー・エステートの再生計画の一環で、同社は約1.3エーカーの一等地を対象に10億ポンド規模の投資を行っています。リューベン・ブラザーズの広報担当者は「ピカデリー・エステートに対する私たちのビジョンは、この一帯を特別なものにしている要素を守りながら、新たな目的意識を与えることです」と述べ、「歴史的建造物を修復する以上の取り組みであり、ケンブリッジ・ハウスに新しい章を与えることを意味します」とコメントしています。

デザインは2名が分担します。ホテル部分とゲスト向け空間の全体をジャン=ルイ・ドニオ(Jean-Louis Deniot)が手がけ、シグネチャーバー、ウェルビーイング施設、メンバーズクラブをローラ・ゴンザレス(Laura Gonzalez)が担当します。両者にとって英国で初めてのホテルプロジェクトです。メンバーズクラブは本館の開業より遅れ、2027年中の開業が予定されています。

オーベルジュ コレクションのプレジデント兼CEOであるChristian Clerc氏は「ケンブリッジ・ハウスの開業は、オーベルジュ コレクションの都市型展開とグローバル展開における節目です」とコメントしています。マネージングディレクターのEtienne Haro氏は「2月から最初のゲストをお迎えできることを心待ちにしています」と述べています。

イベントスペースも用意され、レストラン、バー、プライベートルームを組み合わせることで規模の異なる催しに対応するとしています。宿泊料金はルームオンリーで1泊1,250ポンドからとされ、リリースでは2027年4月1日以降の滞在について予約を受け付けていると案内されています。
なお、改修の設計監理を担当する建築事務所および施工会社については、今回の発表では公表されていません。
周辺エリア
所在地はロンドン中心部メイフェアのピカデリー沿いで、南側(ピカデリー通りの向かい)にはグリーンパークが広がり、北側にはパブやレストランが集まるシェパード・マーケットがあります。リリースでは「グリーンパークの静けさと活気あるシェパード・マーケットの間に位置する」と表現されています。
周辺は高級ホテルとギャラリー、老舗の商業施設が集積するエリアで、リューベン・ブラザーズはこの一帯にバーリントン・アーケードやアドミラルティ・アーチなどの物件も保有しています。ピカデリーサーカス、リッツ・ロンドン、王立芸術院(ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ)、ボンドストリートの商業エリアもいずれも徒歩圏内にあります。
オーベルジュ コレクションは2025年にイタリア・フィレンツェのCollegio alla Querce、スイス・ジュネーブのThe Woodwardを開業しており、フランスのDomaine des Etangs、ギリシャ・サントリーニのGrace Hotelと合わせて欧州で4施設を運営しています。2027年には米テキサス州ダラスにThe Knoxの開業も予定されています。
アクセス
94 Piccadilly, London W1J 7PB, United Kingdom
最寄り駅はロンドン地下鉄ピカデリーライン、ヴィクトリアライン、ジュビリーラインが乗り入れるグリーンパーク駅で、徒歩圏内です。ヒースロー空港からはピカデリーラインで乗り換えなしに到達できます。
施設概要
| 施設名 | ケンブリッジ・ハウス、オーベルジュ コレクション(Cambridge House, Auberge Collection) |
|---|---|
| 所在地 | 94 Piccadilly, London W1J 7PB, United Kingdom |
| 開業予定 | 2027年2月1日(メンバーズクラブは2027年中に開業予定) |
| 客室数 | 102室(客室・レジデンス) |
| ブランド | オーベルジュ コレクション(Auberge Collection) |
| オーナー・開発 | リューベン・ブラザーズ(Reuben Brothers) |
| インテリアデザイン | ジャン=ルイ・ドニオ(ホテルおよびゲスト空間)/ローラ・ゴンザレス(シグネチャーバー、ウェルビーイング施設、メンバーズクラブ) |
| 設計監理 | 不明 |
| 施工会社 | 不明 |
| レストラン | Major’s(Major Food Group) |
| ウェルビーイング施設 | Wellbeing by Auberge(3フロア、温水プール、ハイドロセラピー施設、トリートメントルーム6室、ジム、スタジオ、バスハウスほか) |
| 建物 | 1756年建造、グレードI指定のパラディオ様式邸宅(旧「In & Out」海軍・陸軍クラブ) |
| 公式発表日 | 2026年9月15日 |
出所
- Auberge Collection「Cambridge House, Auberge Collection, A Defining New Landmark in the Heart of London – is Now Accepting Reservations」(2026年9月15日)
https://auberge.com/press/cambridge-house-london-now-accepting-reservations/ - Auberge Collection「Cambridge House」公式ページ
https://auberge.com/cambridgehouse/