MENU
カテゴリー

【開業時期未確認】Regent Sanya Haitang Bay(リージェント 三亜 海棠湾)/中国・海南島

Index

空に浮かぶ垂直の楽園へ

中国・海南島の南端、「中国のハワイ」とも呼ばれる三亜市・海棠湾(ハイタン湾)の海岸線に、Regent Hotels & Resortsの新作「Regent Sanya Haitang Bay(リージェント 三亜 海棠湾)」が計画されています。手がけるのは、国際設計コンペで選ばれたドイツ人建築家・Ole Scheeren(Büro Ole Scheeren)。「Sanya Horizons」と名付けられたこの建物は、高さ160m・敷地面積83,500㎡のビーチフロントに、水平のボリュームを積み重ねた前衛的な姿で海岸線に立ちます。

開発はIHGとChina Duty Free Group(中国免税集団・CDF Investment & Development)の共同プロジェクトで、Regentとしては海南島・三亜への初進出。すぐそばには三亜国際免税ショッピングモールがあり、ラグジュアリーな滞在と免税ショッピングをまとめて楽しめる場所として注目を集めています。

なお、IHG公式リリース(IHG plc、2021年12月17日署名リリース)における正式名称は「Regent Sanya Haitang Bay」であり、本記事が従来用いていた「Sanya Bay/三亜湾」表記は地名の食い違いでした。あわせて開業時期についても、同リリースでは「2026年開業予定」と記載されていましたが、これは2021年の事業提携発表時点での見込みであり、その後IHG公式からの更新情報は確認できていません。2026年9月13日時点で、開業時期は未確認です。

注目ポイント3選

1. Ole Scheerenが生んだ「垂直の自然」

このホテルの一番の見どころは、建築そのものです。Ole Scheerenは、本来なら2棟に分かれるはずのホテルを水平に積み重ねた1棟として設計しました。おかげで敷地の地面はほぼ自然のまま残され、160mのシルエットが三亜の海岸線にすっと立ち上がります。

各フロアのずれた開口部からは植栽が生い茂り、建物全体が「バーティカルジャングル(垂直ジャングル)」のような顔を持ちます。全客室に専用テラスと遮るもののない海の眺めが確保され、プライベートプール付きの「Horizon Villa」では、空中に浮かんでいるような感覚を味わえます。六角グリッドのファサードが日差しをやわらげ、開口部が風を逃がす構造になっていて、見た目の美しさと環境への配慮が同じ方向を向いているのも印象的です。

2. 世界最大級の「空中インフィニティプール」とSky施設群

地上75mの位置に設けられた「Horizons Window」は、建物の中央を大きく切り取った開口部に広がるスカイガーデンです。東を向けば南シナ海の水平線、西を向けば三亜に沈む夕日。時間帯によってまったく違う景色が待っています。

その中心にあるのが、幅153mの「Horizon Pool」。世界最大級のインフィニティプールで、海へと張り出すように設計された水面からは、空と海の境界が溶けていくような景色が広がります。レストランやラウンジも同じエリアに集まり、泳いで、食べて、眺めて――すべてが75mの高さで完結します。

3. Regent×海南自由貿易港――IHGの中国ラグジュアリー戦略の核

1970年創業のRegent Hotels & Resortsは、1981年のリージェント香港開業で「世界最高のホテル」と評されたブランドです。2018年にIHGが買収してから、香港・上海・リヤドなど世界の主要都市への展開が続いています。

今回の三亜進出は、中国政府が力を入れる海南自由貿易港(Hainan Free Trade Port)の整備とも重なります。中国最大の免税グループであるChina Duty Free Groupと組むことで、世界水準のラグジュアリーホテルと免税ショッピングを一か所に集めた、新しいリゾートのかたちを三亜から打ち出そうとしています。

アクセス

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

About the Author

建築やデザインが好きで、新しいホテルについて日々勉強中です。名の知れた建築家や設計事務所が手がけた物件を見つけると、つい深追いしてしまいます。国内・海外を問わず、空間そのものに物語があるホテルを紹介しています。

Index