IHGホテルズ&リゾーツは2026年1月22日、米ユタ州南部・カナブ(Kanab)近郊に「シックスセンシズ キャンプ コロンゴ(Six Senses Camp Korongo)」を開発する契約を締結したと発表しました。480エーカー(約194ヘクタール)の敷地に41棟のテンテッド・パビリオンと12戸のブランデッド・レジデンスを擁するリゾート&レジデンシャル・コミュニティで、開業は2029年を予定しています。

計画地はユタ州南部、彫刻的な岩肌と広大な砂漠の空に包まれたジュニパー(ネズ)の森のなか。IHGの発表によれば、41棟のテンテッド・パビリオンと12戸のレジデンスは、周囲の砂漠のスカイラインと調和する素材の対比とカラーパレットによって構成され、静けさと畏敬の念をもたらす空間として設計されます。テント型客室を主体とする構成は、シックスセンシズがこれまで手がけてきたリゾートのなかでも異色で、ブランドが掲げる自然との近接性を建築のかたちそのもので体現しようとするものです。

滞在の軸となるのは、自然のリズムに沿った体験です。古から続くトレイルのハイキング、切り立った岩壁を降りるキャニオニング、そしてこの地域でもっとも暗い夜空の下での星空観賞が挙げられており、砂漠の隠れ家に戻れば、シックスセンシズ スパがゲストをウェルビーイングの探求へと誘います。ブランドの中核であるスパについて、公式リリースは「どこまで深く踏み込みたいかに応じて」内面への旅へと導くと表現しています。

事業主体は米カリフォルニア州ラークスパーに拠点を置くキャニオン・グローバル・パートナーズ(Canyon Global Partners)で、IHGにとって同社との協業は今回が初めてとなります。同社は2005年にラークスパーで創業したキャニオン・グループを前身として2023年に設立された開発会社で、北米・欧州・南太平洋で受賞歴のあるリゾートを手がけてきました。設計は南アフリカを拠点とする建築・デザインスタジオのラグジュアリー・フロンティアーズ(Luxury Frontiers)が担当し、自然を中心に据えたサステナブルな設計原則にもとづいて計画が進められます。創業者のホミ・ヴァジフダー氏は、ユタ州南部の「壮大な地形、レクリエーションの機会、静けさ」の組み合わせが、ウェルネスとサステナビリティに根ざしたシックスセンシズと相性が良いと述べています。
本件は、シックスセンシズが米州で進める拡大戦略の一環に位置づけられます。IHGはあわせて、メキシコのシックスセンシズ シャラ(Xala)、ベリーズ、ペンシルベニア州のリバーストーン エステート、コロラド州テルライドといった米州の開業予定案件を挙げており、ラグジュアリー&ライフスタイル系ブランドはIHGの世界のパイプラインの22%、米州だけで開業済み・パイプライン合計約300軒を占めるとしています(2025年第3四半期時点のデータ)。シックスセンシズCOOのニール・パーマー氏は、リゾートとレジデンスの双方に対する「独自のアプローチ」を進めるものだとコメントしています。
注目ポイント3選
① 41棟のテンテッド・パビリオンが主体の客室構成
480エーカー(約194ヘクタール)の敷地に、41棟のテンテッド・パビリオンと12戸のブランデッド・レジデンスを配する計画です。テント型の客室を主体とする構成は、シックスセンシズのリゾートとしては異色です。素材の対比とカラーパレットを周囲の砂漠のスカイラインに合わせると発表されています。設計は南アフリカのラグジュアリー・フロンティアーズが担当します。
② ザイオンからアーチーズまで、国立公園を敷地から望む
計画地はユタ州南部カナブ近郊、ジュニパー(ネズ)の森のなかです。IHGによれば、ザイオン、ブライスキャニオン、グランドキャニオン、アーチーズの各国立公園に近く、いずれも敷地内から望めるとされています。周囲は彫刻的な岩肌と広大な砂漠の空。最寄りの主要空港はラスベガス・ハリー・リード国際空港で、車で約2時間半の距離です。
③ キャニオニングと星空観賞、戻ればシックスセンシズ スパ
体験の柱は、古くから続くトレイルを歩くハイキング、岩壁を降りるキャニオニング、そしてこの地域でもっとも暗い夜空の下での星空観賞です。光害の少なさそのものがリゾートの資産として扱われています。滞在の拠点にはシックスセンシズ スパが置かれます。事業主体のキャニオン・グローバル・パートナーズとIHGの協業は今回が初めてで、開業は2029年の予定です。
周辺エリア
敷地はユタ州南部の人気デスティネーションの中心に位置するカナブ近郊にあります。IHGの発表によれば、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、グランドキャニオン国立公園、アーチーズ国立公園といった米国を代表する国立公園に近接し、そのいずれもが敷地内から望めるとされています。キャニオニングやハイキングの舞台となる峡谷地形に加え、光害の少ない夜空も大きな資産で、星空観賞がリゾートの主要な体験のひとつとして位置づけられています。
アクセス
所在地:米国ユタ州 カナブ(Kanab, Utah, USA)近郊 ※敷地の詳細住所は非公表(480エーカーの区画内、正確な地番は2026年9月時点で未発表)
- ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、グランドキャニオン国立公園、アーチーズ国立公園など米国を代表する国立公園に近接(IHG公式発表)
- 最寄りの主要空港はラスベガス・ハリー・リード国際空港(車で約2時間半)
施設概要
| 名称 | シックスセンシズ キャンプ コロンゴ(Six Senses Camp Korongo) |
|---|---|
| ブランド | シックスセンシズ(Six Senses/IHGホテルズ&リゾーツ) |
| 所在地 | 米国ユタ州 カナブ(Kanab)近郊/敷地面積480エーカー(約194ヘクタール)。詳細住所は不明 |
| 開業予定 | 2029年(月日は不明) |
| テント・レジデンス数 | テンテッド・パビリオン41棟、ブランデッド・レジデンス12戸 |
| 主な施設 | シックスセンシズ スパ、ダイニング施設。ハイキング、キャニオニング、星空観賞などのアクティビティ。レストランの詳細・軒数は不明 |
| 設計監理 | ラグジュアリー・フロンティアーズ(Luxury Frontiers/南アフリカ) |
| 施工会社 | 不明 |
| 事業主体 | キャニオン・グローバル・パートナーズ(Canyon Global Partners/米カリフォルニア州ラークスパー) |
| 運営 | シックスセンシズ(IHGホテルズ&リゾーツ) |
参考価格
開業前のため参考価格は未定です。判明次第追記します。
出所
- InterContinental Hotels Group PLC「A Canyon Oasis: Six Senses Desert Sanctuary to Emerge in Southern Utah」(2026年1月22日)
https://www.ihgplc.com/en/news-and-media/news-releases/2026/a-canyon-oasis-six-senses-desert-sanctuary-to-emerge-in-southern-utah - Six Senses「Six Senses Camp Korongo Announcement」(公式プレスリリース)
https://www.sixsenses.com/en/corporate/media-center/press-releases/2026/six-senses-camo-korongo-announcement/