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【就航済み】EXPLORA III(EXPLORA III)/エクスプローラ・ジャーニーズ

Explora Journeys(エクスプローラ・ジャーニーズ)の第3船「EXPLORA III(エクスプローラ III)」は、2026年8月3日にスペイン・バルセロナを出港し、リスボンへ向かう7泊の処女航海で就航しました。同ブランド初のLNG(液化天然ガス)燃料船で、姉妹船のEXPLORA I・EXPLORA II より19.2メートル長い船体を持ちます。全室オーシャンフロントのスイート461室に加え、パトリシア・ウルキオラ氏が設計した2つ目のオーナーズ・レジデンスを備えます。

EXPLORA III の船尾/画像:Explora Journeys
船名エクスプローラ III
英字表記EXPLORA III
運航会社(ブランド)Explora Journeys(エクスプローラ・ジャーニーズ/MSCグループ)
就航年月2026年8月(2026年8月3日 バルセロナ発リスボン行きの処女航海)
引き渡し2026年7月23日(予定前倒し)
命名式2026年8月1日 バルセロナ/ゴッドマザー:Cristina Ozores
総トン数不明(公式に記載なし)
全長不明(EXPLORA I・II より19.2メートル長いと公表)
乗客定員(スイート数)461スイート(乗客定員は公式に記載がなく不明。ゲスト1人あたりパブリックスペース19.5平方メートル)
乗員数不明(ゲスト対ホスト比1.25対1と公表)
デッキ数不明(オーナーズ・レジデンスはデッキ7、ウェルネスはデッキ5、会議室はデッキ11)
造船所(建造)フィンカンティエリ セストリ・ポネンテ造船所(イタリア・ジェノヴァ)
設計・インテリアデッキ7のOwner’s Residence:パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)/建築・デザイン責任者:Antonio Di Nenno(Explora Journeys)
推進方式・燃料LNG(液化天然ガス)燃料。船隊初のLNG対応船で、bio-LNG・合成LNGへの移行を想定。陸上電源接続に対応
主な就航海域北欧・バルト海・アイスランド・グリーンランド、カナダ/米国東岸、カリブ海(2027年夏はアラスカ、2027-2028年冬はアジア)
レストラン/バー・ラウンジ/プール7/12/5(温水プール)
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注目ポイント3選

① 2026年8月3日に就航した、Explora Journeys初のLNG燃料船です

EXPLORA III は2026年7月23日にジェノヴァのフィンカンティエリ セストリ・ポネンテ造船所で予定を前倒しして引き渡され、2026年8月1日にバルセロナで命名式を迎えました。8月3日には姉妹船EXPLORA I に伴走されてバルセロナを出港し、リスボンへの7泊の処女航海に就いています。Explora Journeysで初めてLNG燃料に対応した船で、設備の整った港では停泊中にエンジンを停止して陸側の電力に切り替えられる陸上電源接続にも対応しています。

② 姉妹船より19.2メートル長く、ゲスト1人あたりのパブリックスペースは船隊最大です

EXPLORA III は姉妹船のEXPLORA I・EXPLORA II より19.2メートル長く、延長分はすべてゲスト体験に充てたと公式に説明されています。ゲスト1人あたりのパブリックスペースは19.5平方メートルで、船隊で最も広い数値です。客室は全室オーシャンフロントのスイート461室で、レストランは7つ、バー・ラウンジは12、温水プールは5つです。再設計されたロビーには、ムラーノ島で手吹きされたヴェニーニの特注シャンデリアが連なります。

EXPLORA IIIのロビーとロビーバーのイメージ
ロビー&ロビーバーのイメージ/画像:Explora Journeys 公式サイト

③ パトリシア・ウルキオラ設計の2つ目のオーナーズ・レジデンスが新設されました

デッキ7に新設された2つ目のOwner’s Residenceは、建築家・デザイナーのパトリシア・ウルキオラ氏が設計を担当しました。ブロンズ、チポリーノ、トラバーチンの大理石とリブ加工の木部を組み合わせた内装で、プライベートスチームルームとワールプール付きの船尾側テラスを持ちます。オーナーズ・レジデンスは2室とも315平方メートルです。ダイニングでは約350銘柄を揃える「The Cellar by Explora Journeys」など3施設が新設されています。

7月23日の前倒し引き渡しから8月3日の処女航海まで

EXPLORA III は2026年7月23日、イタリア・ジェノヴァのフィンカンティエリ セストリ・ポネンテ造船所で予定を前倒しして引き渡されました。引き渡し式にはMSCグループ クルーズ部門エグゼクティブチェアマンのPierfrancesco Vago氏、Explora Journeys社長のAnna Nash氏、フィンカンティエリ会長のBiagio Mazzotta氏とCEOのPierroberto Folgiero氏、ジェノヴァ市長のSilvia Salis氏、リグーリア州知事のMarco Bucci氏らが出席しています。公式発表によれば、EXPLORA III はMSCグループによる35億ユーロを超える船隊投資の次の段階にあたり、6隻すべてがイタリアのフィンカンティエリで設計・建造されます。

海上を進むEXPLORA IIIを船尾側から見たところ
EXPLORA III の船尾/画像:Explora Journeys 公式サイト

引き渡し後、7月24日にジェノヴァを出港して29日にチヴィタヴェッキア(ローマ)で終わる5泊の「Mediterranean Prelude Journey」が1回だけ運航されました。マルセイユ、サントロペ、ヴィルフランシュ=シュル=メール、リヴォルノに寄港する行程で、ブランドアンバサダーでテニス男子世界ランキング1位のヤニク・シナー選手が最初の2日間に乗船し、同船の最初のゲストとなっています。その後バルセロナに回航し、2026年8月1日にMSCクルーズ部門の新ターミナル脇で命名式が行われました。ゴッドマザーは海洋教育者でナショナルジオグラフィック・エデュケーター、海洋保護団体Vellmaríの創設者であるCristina Ozores氏です。翌々日の8月3日、EXPLORA III は姉妹船EXPLORA I に伴走されてバルセロナを出港し、リスボンへの処女航海に就きました。

19.2メートルの延長分をゲスト空間に充てた船隊最大の1隻

EXPLORA III は姉妹船より19.2メートル(63フィート)長く、増えた分をすべてゲスト体験に充てたと公式に説明されています。ゲスト1人あたりのパブリックスペースは19.5平方メートルで、船隊で最も広い数値です。客室は461室で、内訳は2024年12月の発表時点でOcean Suites 313室、Ocean Penthouses 109室、Ocean Residences 39室、Owner’s Residence 2室と案内されていました。同発表では総室数を463室としており、現行の公式船別ページの461室とは差があります。本記事では現行の公式ページに従っています。レストランは7つ、バー・ラウンジは12、温水プールは5つで、ゲスト対ホスト比は1.25対1です。

EXPLORA IIIの客室バルコニーが並ぶ船尾デッキ
EXPLORA III の船尾側の客室テラス/画像:Explora Journeys 公式サイト

この船で新設されたのがデッキ7の2つ目のOwner’s Residenceで、建築家・デザイナーのパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)氏が設計を担当しました。ブロンズ、チポリーノ、トラバーチンの大理石とリブ加工の木部を組み合わせた内装で、プライベートスチームルームと、ワールプールを備えた船尾側の広いテラスを持ちます。家具はCassina、Kettal、Morosoが入り、8名用の円形ダイニングルームがリビングとバーカウンターにつながる構成です。オーナーズ・レジデンスは2室とも315平方メートル(3,391平方フィート)とされています。ロビーも再設計され、ペルラート・ディ・シチリアとサハラ・ノワールの大理石による非対称の彫刻的な階段が吹き抜けを貫き、ムラーノ島で手吹きされたヴェニーニ(Venini)の特注シャンデリアが連なります。建築・デザイン責任者のAntonio Di Nenno氏は、EXPLORA III における進化は「カジュアル・ラグジュアリー」の考え方が船全体でより成熟し一貫したものになった点にあると述べています。

ダイニングでは、約350銘柄を揃えるワインの空間「The Cellar by Explora Journeys」、ゲストの嗜好や旅の記憶に合わせて献立を設計する「The Chef’s Table by Explora Journeys」、開閉式ガラス屋根のコンサバトリープール脇に位置する「Shore Club on 11」の3つが新設されました。The Cellarには英国、日本、レバノン、ルーマニアといった新興産地の銘柄も並びます。ウェルネスはデッキ5にスパとフィットネスを統合し、Sava Sound Pod、TechnogymのSandstoneコレクション、リフォーマー・ピラティス、屋外スポーツコートを揃えます。物販ではショパール(Chopard)が海上初出店し、ピアジェ、カルティエ、ロレックスのブティックと、自社ジュエリーメゾンの海上初店舗「Mandala by Ocean Atelier」が加わりました。

ワインセラー「The Cellar」の個室ダイニング
The Cellar by Explora Journeys のイメージ/画像:Explora Journeys 公式サイト

推進面では、EXPLORA III がExplora Journeysで初めてLNG燃料に対応した船となります。同社はLNGを、bio-LNGや合成LNGといった代替燃料へ直接移行するための橋渡しとなる燃料と位置づけており、これらは油井から航跡まで(well-to-wake)の温室効果ガス排出量を80%以上削減できる可能性があると説明しています。加えて陸上電源への接続に対応し、設備の整った港では停泊中にエンジンを停止して陸側の電力に切り替えられます。後続のEXPLORA IV、EXPLORA V、EXPLORA VI は2027年と2028年に就航予定で、環境技術を段階的に強化していく計画です。

就航海域・主な航路

就航シーズンは、寄港地を繰り返さない連続した北方ルートとして設計されました。バルセロナ発リスボン行きの処女航海のあと、西欧でフランスのボルドーを訪ねてから北欧へ向かい、2026年8月17日にサウサンプトンを起点として、オランダ、ノルウェー、エストニア、スウェーデン、ドイツを巡り、アイスランドとグリーンランドへ進みます。途中にはデンマークのロンネ、グリーンランドのナノルタリクとパーミウト、アイスランドのセイジスフィヨルズルといった、寄港機会の少ない港が組み込まれています。バルト海の港とノルウェーのフィヨルドを経てグリーンランド経由で大西洋を横断し、9月27日にカナダのケベックシティに到着したのち、マドレーヌ諸島やニューヨークを含む北米東岸を南下し、10月25日にマイアミへ入って冬のカリブ海シーズンに入る行程です。

プールサイドのレストラン「Shore Club on 11」
Shore Club on 11 at The Conservatory のイメージ(EXPLORA III・IV限定)/画像:Explora Journeys 公式サイト

2027年夏には、Explora Journeysとして初のアラスカシーズンをEXPLORA III が担当します。さらに2027-2028年の冬シーズンについては、同船がアジアに配船されることが2026年9月9日の発表で示されています。

出所

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建築やデザインが好きで、新しいホテルについて日々勉強中です。名の知れた建築家や設計事務所が手がけた物件を見つけると、つい深追いしてしまいます。国内・海外を問わず、空間そのものに物語があるホテルを紹介しています。

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