大成建設株式会社・平和不動産株式会社・MINOR INTERNATIONAL PCL.の3社は2026年6月15日、旧京都新聞本社ビルを活用したホテル開発を発表しました。京都市中京区の敷地3,894平方メートルに、Minor Hotelsのプレミアム・ライフスタイルホテルブランド「Avani(アヴァニ)」の「(仮称)Avani Kyoto(アヴァニ京都)」を、2029年度内を目標に開業する計画です。客室は改修棟・新築棟の合計で約240室を予定しています。

3社は2025年11月に特定目的会社「京都御所南開発特定目的会社」を設立し、株式会社京都新聞ホールディングスが所有する京都市中京区烏丸通の土地3,894平方メートルを賃借したうえで、共同事業としてホテル開発を進めます。事業名称は「(仮称)京都新聞ビル再開発計画」です。土地は取得ではなく賃借という枠組みがとられており、京都新聞ホールディングスが引き続き土地を保有します。なお平和不動産は2026年6月19日付で、所在地の地名地番の表記を「烏丸通夷川上る少将井御旅町337他」から「車屋町通夷川上る少将井御旅町337他」に訂正しています。計画地・事業内容・開業時期に変更はないとしています。
計画の特徴は、既存建物のストック活用にあります。創刊150年を迎える京都新聞社の歴史と、約60年にわたって地域の風景の一部であった京都新聞本社屋の外装や意匠などを活かすことで、地域の歴史を継承するとしています。建物は鉄筋コンクリート造で、改修棟(旧北館)が地上8階・地下2階、新築棟(旧南館)が地上5階・地下1階という構成です。延床面積は約23,000平方メートルで、客室は改修棟と新築棟の合計で約240室を計画しています。既存躯体を残す改修棟と、建て替える新築棟を組み合わせる形になります。
パブリックスペースには、旧輪転機室を活用したレストランやロビーラウンジを設ける計画です。新聞印刷の中枢であった大空間をそのまま客用の共用部へ転用する構成で、宿泊者に限らず地域に開かれた機能を付加したホテルへ再生するとしています。また土地賃貸人である京都新聞ホールディングスが約100年にわたって地域とともに歩んできた場所であることを踏まえ、地域に還元できる取り組みを同社と共同で行うとしています。設計者および施工会社について、リリースでは公表されていません。
運営はロイヤルマイナーホテルズ株式会社が担います。リリースでは「日本初進出であるMinor Hotelsの『Avani(アヴァニ)』ブランド」と明記されており、アヴァニの国内展開はこの京都が最初の事例となります。アヴァニは「ライフスタイル・洗練されたデザイン・活気と親しみのあるサービス」を核に地域の歴史や文化を尊重するブランドで、ミレニアル世代やZ世代の旅行者を主なターゲットとし、配慮の行き届いたソーシャルスペースとその土地ならではのもてなしを提供するとされます。世界で40軒以上を展開しています。親会社のMINOR INTERNATIONAL PCL.はタイ証券取引所の上場企業で、中核企業のMinor Hotelsは63か国で640以上のホテル・リゾート・ブランデッドレジデンスを運営・開発しています。なお大成建設と平和不動産は2024年6月に資本業務提携を締結しており、再開発事業の拡大、新規アセットクラスへの投資、サステナビリティ・DX分野での業務提携を目的として掲げています。本件はその提携に基づく共同事業です。
注目ポイント3選
① 旧京都新聞本社ビルを活かしたホテルとして2029年度内の開業を目指しています
大成建設・平和不動産・MINOR INTERNATIONAL PCL.の3社は2026年6月15日、旧京都新聞本社ビルを活用したホテル開発を発表しました。京都市中京区の敷地3,894平方メートルに、改修棟と新築棟の合計で約240室を計画し、2029年度内の開業を目標としています。土地は京都新聞ホールディングスから賃借する枠組みで、約60年にわたって地域の風景の一部であった本社屋の外装や意匠などを活かすとしています。
② 旧輪転機室をレストランとロビーラウンジに転用する計画です
パブリックスペースには、旧輪転機室を活用したレストランやロビーラウンジを設ける計画です。新聞印刷の中枢だった大空間を客用の共用部へ転用し、宿泊者に限らず地域に開かれた機能を持つホテルへ再生するとしています。建物は鉄筋コンクリート造で、改修棟(旧北館)が地上8階・地下2階、新築棟(旧南館)が地上5階・地下1階という構成です。延床面積は約23,000平方メートルです。
③ Minor Hotelsの「Avani」ブランドが日本に初めて進出する予定です
リリースでは「日本初進出であるMinor Hotelsの『Avani(アヴァニ)』ブランド」と明記されています。アヴァニはミレニアル世代やZ世代の旅行者を主なターゲットとするブランドで、世界で40軒以上を展開しています。運営はロイヤルマイナーホテルズ株式会社が担う予定です。計画地は烏丸通に面し、地下鉄烏丸線丸太町駅に直結する位置にあり、北側には京都御苑が広がります。
周辺エリア
計画地は、京都市中心部の南北の主要通りである烏丸通に面し、地下鉄烏丸線丸太町駅に直結する位置にあります。北側には京都御苑(京都御所)が広がり、西へ進めば世界遺産「元離宮二条城」も徒歩圏です。御所南と呼ばれるこの一帯は、京都市役所や京都府庁といった行政機能、京都国際マンガミュージアムなどの文化施設が近接する、市街地でありながら落ち着いた住宅・業務混在のエリアです。
烏丸線を南下すれば烏丸御池駅、四条駅を経てJR京都駅まで直通で、新幹線からの動線も確保されています。錦市場や河原町といった繁華街も徒歩から地下鉄一駅の距離にあり、観光拠点としての利便性と御所周辺の静けさを両立できる立地といえます。京都市中心部ではホテル開発が続いていますが、御所南で約240室規模のフルサービス型ホテルが計画される例は限られます。
アクセス
京都府京都市中京区車屋町通夷川上る少将井御旅町337他
京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅直結
施設概要
| 名称 | (仮称)Avani Kyoto(アヴァニ京都) |
|---|---|
| 事業名称 | (仮称)京都新聞ビル再開発計画 |
| ブランド | Avani(アヴァニ)/Minor Hotels |
| 所在地 | 京都府京都市中京区車屋町通夷川上る少将井御旅町337他 |
| 開業予定 | 2029年度内(予定) |
| 客室数 | 約240室(改修棟・新築棟の計) |
| 敷地面積 | 3,894平方メートル |
| 延床面積 | 約23,000平方メートル |
| 構造・規模 | 鉄筋コンクリート造/改修棟(旧北館):地上8階・地下2階、新築棟(旧南館):地上5階・地下1階 |
| 主な施設 | 旧輪転機室を活用したレストラン、ロビーラウンジ |
| 設計監理 | 不明 |
| 施工会社 | 不明 |
| 事業主 | 京都御所南開発特定目的会社(大成建設、平和不動産、MINOR INTERNATIONAL PCL.) |
| 運営 | ロイヤルマイナーホテルズ株式会社 |
出所
- 大成建設株式会社・平和不動産株式会社・MINOR INTERNATIONAL PCL.「旧京都新聞本社ビルを活用したホテル開発について」(2026年6月15日、PDF)https://www.heiwa-net.co.jp/Portals/0/news/260615-a.pdf
- 平和不動産株式会社「大成建設株式会社との資本業務提携により、旧京都新聞本社ビルを活用したホテル開発を推進」(2026年6月15日、PDF)https://www.heiwa-net.co.jp/Portals/0/news/260615-b.pdf
- 平和不動産株式会社「『旧京都新聞本社ビルを活用したホテル開発について』一部訂正に関するお知らせ」(2026年6月19日、PDF)https://www.heiwa-net.co.jp/Portals/0/news/260619.pdf
- 平和不動産株式会社 ニュースリリース一覧https://www.heiwa-net.co.jp/news/