JR神戸駅に直結するウォーターフロントに、神戸市では初めてとなるマリオットブランドのホテルが誕生しました。「神戸マリオットホテル」は2025年12月1日に開業しています。

HMIホテルグループ(ホテルマネージメントインターナショナル株式会社)が長年運営してきた「ホテルクラウンパレス神戸」を全面リブランドしたもので、2024年に締結したマリオット・インターナショナルとの戦略的パートナーシップにおける第1号案件です。スイートルームを含む全186室、神戸港を望む立地、そして世界共通のロイヤルティプログラム「Marriott Bonvoy」が、神戸の新たな選択肢として加わりました。
国内最大規模のマリオット・リブランド計画、その第一弾
神戸マリオットホテルを理解するうえで欠かせないのが、その背後にある計画の大きさです。HMIホテルグループは2024年4月、マリオット・インターナショナルと戦略的パートナーシップを締結。国内5都市(京都市・神戸市・恩納村・浜松市・北九州市)にある既存ホテル7施設・総客室数約2,200室を、「マリオットホテル」または「コートヤード・バイ・マリオット」へ順次リブランドする計画を発表しました。これはマリオットが日本国内で締結した単一契約としては過去最大規模で、浜松市・北九州市への進出はマリオットにとって初めてとなります。神戸マリオットホテルは、このうち最初に開業した1施設です。各施設は営業を止めずに改装を進め、2025年から2026年にかけて順次新ブランドで開業していく予定です。
なお、HMIホテルグループはマリオットに加えてIHGとも連携しており、グループへの取材によれば、グループ全体では合計10施設のリブランドが進行中とのことです。

なぜ今、神戸でリブランドなのか
リブランドの背景には、コロナ禍を境とした日本人旅行者の予約スタイルの変化、そして国が掲げる「地方都市への誘客」というインバウンド政策の方向性があります。HMIホテルグループへの取材では、こうした流れがグループの目指す方向性とも一致したことが、今回のパートナーシップ締結につながったと説明されています。
背景にはもう一つ、神戸という街自体の変化もあります。ウォーターフロントエリアでは2021年にアクアリウムを中心とした神戸ポートミュージアムが開業し、2024年にはポートタワーがリニューアル、2025年には1万人規模のアリーナが完成するなど、観光インフラの刷新が相次いでいます。さらに2025年春には神戸空港で国際チャーター便の運航が始まり、2030年前後にはソウルや台北、香港などとの定期便就航も視野に入っており、神戸が海外への直接の窓口になっていく可能性があります。こうした都市の変化を後押しする存在として、神戸マリオットホテルは位置付けられています。


全室改装で生まれ変わった客室と施設
ハード面では、もともと229室あった客室を186室へ再編し、1室あたりの面積を拡充。全室を改装しました。デザインのテーマは「異文化が響きあう街」。神戸港に開かれた国際港湾都市として、古くから異文化を受け入れてきた土地柄を、マリンブルーを基調にした館内に落とし込んでいます。HMIホテルグループへの取材では、格子柄や提灯といった和の意匠と、モダンなエッセンスを組み合わせることで、和と洋、伝統と現代が響きあう空間を意識したと説明されています。
料飲・付帯施設も一新されました。17階に新設されたエグゼクティブラウンジ「M Club」(52席)は、Marriott Bonvoyの上級会員や対象ルームの宿泊者が利用できる空間で、神戸港を見下ろす高層階から終日くつろげる時間を提供します。同じ17階には、神戸港の景観とともにグリル料理を楽しめるオールデイダイニング「GRILL TABLE with SKY BAR」(130席)。1階には港町らしい雰囲気のロビーラウンジ「ハーバーカフェ」(76席)、地下1階には本格的な広東料理を提供する中国料理「マンダリンコート」(108席)があり、前身のホテルクラウンパレス神戸から続く3店舗体制を、内装とメニューを一新したうえで継承しています。ジムや宴会場、会議室も備え、ビジネスからプライベートまで幅広い利用シーンに対応します。改装は既存ホテルを休業せず、営業を続けながら進められました。




| 新名称 | 旧名称 |
|---|---|
| 神戸マリオットホテル | ホテルクラウンパレス神戸 |
| 浜松マリオットホテル | グランドホテル浜松 |
| 京都マリオットホテル | ホテル平安の森京都 |
| 沖縄マリオット・リザン・リゾート&スパ | リザンシーパークホテル谷茶ベイ |
| コートヤード・バイ・マリオット神戸 | ホテルパールシティ神戸 |
| コートヤード・バイ・マリオット小倉 | ホテルクラウンパレス小倉 |
| コートヤード・バイ・マリオット北九州 | ホテルクラウンパレス北九州 |
アクセス
所在地:兵庫県神戸市中央区東川崎町1-3-5
- JR「神戸」駅より徒歩約2分(直結)
- 阪神電車・阪急電車「高速神戸」駅より徒歩約5分
- 神戸市営地下鉄海岸線「ハーバーランド」駅より徒歩約5分
- 新神戸駅から地下鉄・JRで「神戸」駅まで約15分
施設概要
| ホテル名称 | 神戸マリオットホテル(Kobe Marriott Hotel) |
|---|---|
| ブランド | マリオット ホテル(Marriott Hotels/Marriott International) |
| 所在地 | 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-3-5 |
| アクセス | JR神戸駅直結・徒歩2分 |
| 開業日 | 2025年12月1日 |
| 客室数 | 全186室(旧229室より再編、スイートルームを含む) |
| 料飲施設 | GRILL TABLE with SKY BAR(130席/17F)、ハーバーカフェ(76席/1F)、マンダリンコート(108席/B1F) |
| 付帯施設 | エグゼクティブラウンジ M Club(52席/17F)、ジム、宴会場、会議室 ほか |
| 所有・運営 | ホテルマネージメントインターナショナル株式会社(HMIホテルグループ、東京都中央区) |
| 設計・施工 | 非公開(現時点で確認できる公式情報なし) |
| 公式サイト | Kobe Marriott Hotel/Marriott Bonvoy |
| @marriott.kobe |
参考
- HMIホテルグループ プレスリリース(PR TIMES、2025年11月12日):神戸に初のマリオットブランドホテル誕生!「神戸マリオットホテル」2025年12月1日開業決定
- 神戸マリオットホテル 公式サイト(Marriott Bonvoy):Kobe Marriott Hotel
- トラベルボイス(2024年4月18日、マリオット・インターナショナルとHMIホテルグループによる戦略的パートナーシップ発表時の取材記事):国内7ホテルが「マリオット」にリブランド、HMIが米マリオットと戦略的提携、「平安の森京都」など全2200室
- HotelBank(2025年11月28日、HMIホテルグループへの単独取材):【取材】神戸港そばの新ランドマーク「神戸マリオットホテル」12月誕生
- こべるん(2025年12月10日、旧客室数229室および改装経緯の取材):神戸マリオットホテルが開業 神戸ベイシェラトン以来初の外資系ラグジュアリーホテル進出
- Re-urbanization -再都市化-(神戸の都市再生・空港国際化との関連分析):saitoshika-west.com 記事
- 神戸ポートミュージアム 公式サイト(ウォーターフロント再整備の事例):神戸ポートミュージアム公式サイト
※情報は2026/06/21 時点のものです。変更になる場合があります。