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マリオット・インターナショナル、ベトナムの「Legacy Mekong, Can Tho, Autograph Collection」参画によりアジア太平洋地域で700軒目のホテル開業を達成

マリオット・インターナショナルは2025年12月、ベトナム・メコンデルタのカントー(Can Tho)にある「Legacy Mekong, Can Tho, Autograph Collection(レガシー・メコン・カントー、オートグラフコレクション)」がオートグラフコレクションの一員として加わったことを発表しました。フーグー川(ハウ川)沿いの私有島「コンアウ島」に位置し、86棟のバンガロー&プライベートプールヴィラを擁するこの施設の開業は、同社にとって中国を除くアジア太平洋地域で700軒目のホテルという節目にあたります。

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見どころ

この施設最大の特徴は、ホーチミンシティから南へ車で約3時間、メコンデルタの中心都市カントーを流れるフーグー川に浮かぶ私有島「コンアウ島」に丸ごと立地している点です。ボートでしかアクセスできない隔絶されたロケーションを活かし、敷地内には約8ヘクタールにおよぶ熱帯庭園が広がります。庭園デザインはマングローブ林やガジュマルの木、果樹園からインスピレーションを得たもので、客室棟はその緑の中に点在するバンガローとプライベートプール付きヴィラのみで構成されています。全86室はいずれも川、湖、庭園のいずれかの眺望を持ち、伝統的なベトナムの職人技と現代的な快適さを組み合わせたインテリアでまとめられています。

ウェルネス施設も充実しており、ハイドロセラピースパでは伝統的なベトナムの施術を体験でき、ヨガ・ピラティススタジオや瞑想パビリオンも用意されています。ダイニングはメコンデルタで育まれた地元食材を用いたベトナム料理が中心で、「Breakfast with a Story」と名付けられた朝食体験など、土地の物語を伝えるスタイルの食事プログラムが用意されている点もオートグラフコレクションらしい演出です。ファミリー層への配慮としてキッズクラブも備え、チェックアウト時には庭園の種を収めた巾着袋を手渡すなど、滞在の記憶を土地の自然とともに持ち帰ってもらう仕掛けが随所に見られます。

この施設は、実は今回突然生まれたわけではありません。前身は、ホテル業界の伝説的存在であるエイドリアン・ゼッカ氏(アマンリゾーツ創業者)が手がけた「Azerai Can Tho」で、静かな地方都市カントーに上質な滞在体験をもたらした先駆的なリゾートとして知られていました。2024年11月、ベトナムの複合企業ノバ・サービス・グループ(Nova Service Group)の運営体制のもとで「Legacy Mekong」としてリブランドされ、そして2025年12月、マリオット・インターナショナルとの提携によりオートグラフコレクションに加盟しました。既存の魅力的な建築とロケーションを引き継ぎながら、マリオットの世界的な顧客基盤とロイヤルティプログラムに接続された形での再デビューとなりました。

マリオットにとっての意味合いも大きいものです。同社は今回の開業をもって中国を除くアジア太平洋地域で27ブランド・22カ国700軒目のホテルという節目を達成し、同地域ではさらに400軒以上が開発パイプラインに控えているといいます。ベトナム国内だけでも既存30軒に加え50軒以上が開発中とされ、大都市中心だった同国での展開が、カントーのような地方都市・自然志向のデスティネーションへと広がっていることを象徴する開業でもあります。なお、ベトナムにおけるオートグラフコレクションの物件としては、ホーチミンの「ヴィンパール・ランドマーク81」に次ぐ2軒目となります。

周辺環境

カントーはベトナム南部・メコンデルタ最大の都市で、無数の水路が入り組む水郷地帯の中心地として知られています。市内近郊にはカイラン(Cai Rang)floating market(カイラン水上マーケット)をはじめとする水上市場が点在し、早朝から野菜や果物、日用品を積んだ小舟が行き交う独特の風景が広がります。ホテルが立地するコンアウ島自体もこのカイラン区に属し、川と緑に囲まれた田園的な景観が、周辺のメコンデルタらしい農村・水郷風景とシームレスにつながっています。ホーチミンシティからは車や高速道路経由で約3時間、カントー国際空港からもアクセス可能で、都市の喧騒を離れつつ、メコンデルタの食文化や伝統的な生活様式に触れられる立地となっています。

アクセス

所在地: Con Au Islet(コンアウ島), Hung Phu Ward, Cai Rang District, Can Tho, Vietnam(ベトナム・カントー市カイラン区フンフー地区 コンアウ島)

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About the Author

海外在住。旅先で泊まったホテルの数だけ、現地でしか分からない感覚があると思っています。世界各地で相次ぐ新しいホテルの開業を、実際にその街を歩いたことのある視点から追いかけています。

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