米モンタージュ・インターナショナル(Montage International)は2026年5月18日、アブダビの複合企業モドン・ホールディングス(Modon Holding PSC)と提携し、エジプト地中海沿岸のラス・エル・ヘクマに「Montage Ras El Hekma(モンタージュ・ラス・エル・ヘクマ)」を開発すると発表しました。客室・スイート200室と、3〜6ベッドルームのヴィラ「Montage Residences Ras El Hekma」96邸で構成され、モンタージュ・ホテルズ&リゾーツにとって中東地域およびエジプトへの初進出案件となります。開業時期は現時点で公表されていません。
建設地は、ラス・エル・ヘクマ全体計画の最初の街区(プレシンクト)として整備される「ワディ・イェム(Wadi Yemm)」。リゾートは約1.4マイル(約2.3km)の海岸線を占め、モンタージュ側の発表によれば、砂浜に面した遊泳可能なラグーン、13のトリートメントルームを備える「Spa Montage」、6つのダイニング施設、リテール区画、イベントスペースなどを設ける計画です。レジデンス購入者専用の「オーナーズ・クラブハウス」が併設され、近隣にはチャンピオンシップ仕様のゴルフコースが計画されています。ヴィラは開放感と採光、プライバシー、屋内外を連続させた生活動線を重視した設計とされます。
母体となるラス・エル・ヘクマ開発は、エジプト政府とアブダビ側が合意した総額350億米ドル規模のプロジェクトで、2045年までに1,100億米ドルの投資が見込まれています。マスタープランは約1億7,080万平方メートル(約170平方キロメートル)に及び、43km超(27マイル超)の地中海沿岸を対象とします。モドンは2024年10月に同開発のリードデベロッパーに指名されており、モンタージュ案件はその都市開発の一環に位置づけられます。両社は同地について「世界人口のおよそ半数から飛行時間4時間圏内」にあると説明しています。

モンタージュは2002年にアラン・フュアストマン(Alan Fuerstman)氏が創業したウルトララグジュアリーのホテル運営会社で、現在はモンタージュ・ラグナビーチ、モンタージュ・ディアバレー、モンタージュ・パルメットブラフ、モンタージュ・ロスカボス、モンタージュ・ヒールズバーグ、モンタージュ・ビッグスカイの6軒を運営します。開発中の案件としてはモンタージュ・ケイ(バハマ)、モンタージュ・プンタミータ、モンタージュ・バジェ・デ・グアダルーペ(いずれもメキシコ)があり、これまで米国とカリブ・中南米に集中してきました。ラス・エル・ヘクマは、そのポートフォリオが初めて東半球へ広がる案件にあたります。
発表にあたり、モドンのグループCEOであるビル・オリーガン(Bill O’Regan)氏は、モンタージュが富裕層の旅行者および住宅オーナーに向けた体験を提供してきた点を挙げ、その姿勢がラス・エル・ヘクマで目指す地中海型デスティネーションの構想と合致すると述べました。モンタージュ・インターナショナル創業者・会長兼CEOのフュアストマン氏も、モドンとともにエジプトへブランドを持ち込むことを「グローバル展開における重要な節目」と位置づけています。なお、設計を担当する建築設計事務所やインテリアデザイナー、施工会社は、両社の発表資料では公表されていません。

注目ポイント3選
① モンタージュにとって中東・エジプトへの初進出となる案件です
モンタージュ・インターナショナルは2026年5月18日、アブダビのモドン・ホールディングスと提携し、エジプト地中海沿岸のラス・エル・ヘクマに本リゾートを開発すると発表しました。モンタージュはこれまで米国とカリブ・中南米に展開を集中させてきており、今回はポートフォリオが初めて東半球へ広がる案件です。創業者のフュアストマン氏は「グローバル展開における重要な節目」と位置づけています。開業時期は公表されていません。
② 客室200室とヴィラ96邸が、約2.3kmの海岸線に並ぶ計画です
構成は客室・スイート200室と、3〜6ベッドルームのヴィラ「Montage Residences Ras El Hekma」96邸です。リゾートは約1.4マイル(約2.3km)の海岸線を占め、砂浜に面した遊泳可能なラグーン、13のトリートメントルームを備える「Spa Montage」、6つのダイニング施設、リテール区画、イベントスペースが設けられる計画です。レジデンス購入者専用の「オーナーズ・クラブハウス」も併設され、近隣にはチャンピオンシップ仕様のゴルフコースが計画されています。
③ 総額350億米ドル規模のラス・エル・ヘクマ開発で、最初の街区に立地します
母体のラス・エル・ヘクマ開発は、エジプト政府とアブダビ側が合意した総額350億米ドル規模のプロジェクトで、マスタープランは43km超(27マイル超)の地中海沿岸を対象とします。モンタージュが建つ「ワディ・イェム(Wadi Yemm)」は、その最初の街区として整備されます。一帯はアレクサンドリアの西約200kmにある岬状の海岸地帯で、従来はカイロやアレクサンドリアの富裕層向け別荘地として知られてきました。
周辺エリア
ラス・エル・ヘクマはエジプト北西部・マトルーフ県の地中海沿岸に位置し、アレクサンドリアの西約200km、マルサ・マトルーフの東約70kmにあたる岬状の海岸地帯です。透明度の高い遠浅の海と石灰岩の岩場が続く一帯で、従来はカイロやアレクサンドリアの富裕層向け別荘地として知られてきました。エジプト政府はこの地域を新たな観光・居住都市として再開発する方針を掲げており、モドンが主導するマスタープランでは住宅、ホテル、マリーナ、ゴルフコース、商業地区などを段階的に整備する計画が示されています。モンタージュが立地するワディ・イェムは、その第1期にあたる街区です。

アクセス
所在地:エジプト・マトルーフ県 ラス・エル・ヘクマ ワディ・イェム地区(Wadi Yemm, Ras El Hekma, Matrouh Governorate, Egypt)
リゾート敷地の詳細な住所および最寄り空港からのアクセス手段は、開業時期とあわせて未公表です。下記の地図はラス・エル・ヘクマ一帯の位置を示すもので、施設の正確な建設地点を示すものではありません。
施設概要
| 名称 | Montage Ras El Hekma(モンタージュ・ラス・エル・ヘクマ)/Montage Residences Ras El Hekma |
|---|---|
| ブランド | Montage Hotels & Resorts(モンタージュ・インターナショナル) |
| 所在地 | エジプト・マトルーフ県 ラス・エル・ヘクマ ワディ・イェム地区 |
| 開業予定 | 不明(2026年5月の発表時点で未公表) |
| 客室数 | 客室・スイート200室/レジデンス(3〜6ベッドルームのヴィラ)96邸 |
| 敷地面積 | 不明(海岸線の占有延長は約1.4マイル=約2.3km) |
| 主な施設/レストラン | ダイニング6施設、Spa Montage(トリートメントルーム13室)、砂浜に面した遊泳可能なラグーン、リテール区画、イベントスペース、オーナーズ・クラブハウス、近隣にチャンピオンシップゴルフコース |
| 設計監理 | 不明 |
| 施工会社 | 不明 |
| 事業主体 | Modon Holding PSC(モドン・ホールディングス/アブダビ、ADX上場) |
| 運営 | Montage Hotels & Resorts |
参考価格
開業前のため参考価格は未定です。判明次第追記します。
出所
- Montage Hotels & Resorts
Modon partners with Montage Hotels & Resorts to bring ultra-luxury hospitality brand to Egypt’s Ras El Hekma(2026年5月18日) - Modon Holding
Modon partners with Montage Hotels & Resorts to bring ultra-luxury hospitality brand to Egypt’s Ras El Hekma(2026年5月17日) - Montage Hotels & Resorts
Montage Ras El Hekma – Destinations(2026年9月7日閲覧) - Wikipedia
Ras El Hekma(2026年9月7日閲覧)